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【TIFAセミナー 報告】
2023年11月26日(日)14時〜16時 とよなか国際交流センターにて
お話:三輪敦子さん (ヒューライツ大阪所長、SDGsジャパン共同代表理事)
共催:とよなか国際交流協会
講師の三輪さんより、SDGsの17の目標全般と課題や現状について丁寧にお話しいただきました。多岐にわたるSDGsの目標は一人ひとりが大切にされることが不可欠な人権目標であり、現状は多くの課題が残され達成が困難ではあるが、机上の空論で終わらせないことが重要だと述べられました。そのためにも市民社会組織の声が大切であると、TIFAの活動へのエールを送ってくださいました。
以下、お話のポイントを報告します。
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SDGsって?
2015年に採択された「持続可能な開発目標 Sustainable Development Goals」
30年以上前から警鐘が鳴らされていたが、抜本的な改革をしてこなかった。その結果の気候危機や激甚災害。環境、社会、経済の原因によって「地球沸騰の時代」に!
こんな生活を続けてはいけない。2030年までに解決しよう、というのがSDGs。
その中心理念「私たちの世界を変革する」「誰一人取り残さない」は人権目標そのもの。
⬇SDGs17の目標⬇
気候危機・新型コロナ・ロシアのウクライナ侵攻の三重苦で、2030年の達成は絶望的。課題や緊急性は皆理解しているが、国際会議を開いても資金の拠出でまとまらず、抜本的な解決策を打ち出せない。だが、SDGsは達成できるかどうかではない。やらないと未来はない。
日本で変革を起こすのは難しい。
・日本では気候変動対策=我慢しなければならないというネガティブなイメージがあるが、世界の66%は「生活の質を高めるもの」とポジティブにとらえている。
・日本でも貧困や格差拡大が大きな問題となっているが、それを測る指標を設定しておらず実態が見えない。外国ルーツの人が増えている中で「識字率99%」に根拠なし。
・政治における男女共同参画が進まないのは社会の意識が許しているから。私たちが受け継いできた固定観念を問い直す必要あり。
・日本では脱炭素が進んでいない。「化石賞」(気候変動対策の足を引っ張る国)の常連。
原発を推進しようとしているが、核のゴミ処理の解決策もなくクリーンエネルギーとは言えない。
・「国内人権機関を設置しよう」という目標に日本は取り組んでいない。人権理解・意識が低い。
・世界中で若者(Z世代)が声を上げているが、日本では若者世代の同調圧力が強く、声を上げる少数者へのバッシングも激しいため、意思表示に及び腰。活動を面的に広げていくのが難しい。
・大量生産・大量消費の生活を見直し、一つの物を大切に長く使う。消費者の意識が変われば企業も変わる。
・便利さの先で何が起こっているか思いをはせる。例えば、スマホの振動に使われている希少鉱物はアフリカ中央部の武装勢力の資金源。子どもや女性が誘拐やレイプの犠牲になっている。今のスマホを買い替えずできるだけ長く使いましょう。
・短期的な利益しか考えない企業から離れて「個人としての市民意識」を持つこと。政治を変えるのは、社会を主体的に考える市民の意識しかない。今日のように市民が集い、ともに考え行動を起こすことはとても大切。TIFAの長年にわたる活動の貢献には大きい。
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これからも草の根の市民団体として、次世代の未来のために活動していきたいと思います。
ご参加・ご協力いただいた皆様ありがとうございました。 (TIFAセミナー グループ)