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国際協力
- アフガニスタン女性支援プログラム
- パタン・ブンガマティ プログラム
- Happy Girls Home 「子どもの家」(終了)
- ドダウリ村住民のための支援事業
- ネパール大地震 緊急支援活動 (終了)
- ウズベキスタン プログラム
- TIFAネパール自立会 (終了)
- ネパールでの支援活動
- サナチェタナ小学校 支援プログラム
ネパール・ブンガマティチームではコロナ前から、フェア―トレードを行っているチョータリーグループのパンチャさんにぜひ日本でニット研修を行ってほしいと考えていましたので、今回補助金を頂けたのはありがたかったです。今回はリーダーであるパンチャさんと語学面でも会計面でも多方面にわたってパンチャさんのサポートをしている大学生のロジーさんの二人を日本に招聘しました。
日本での研修をすることによりさらに素敵な質の良いニット製品ができるように、ブンガマティグループで色々と計画を立てました。
*1日目はサパナでココナツ入りのスリランカカレーをみんなで食べた後4人の歓迎会を行いました。それぞれ自己紹介、日本に到着したばかりでパンチャさんもロジーさんも少し緊張気味でした。
*2日目から活動開始です。一日目の予定は大学見学、フェアトレードの店シサム工房見学、その後京都市内で日本文化の案内。
赤煉瓦の同志社大学、学内を廻って日本の大学の雰囲気を見て廻りました。その途中でロジーさんの大学の話も色々聞きました。ネパールの唯一公立の大学のトリツバン大学で食品化学専攻だそうです。保存食がネパールでは大事とのことです。
大学を見た後はデザインが良くて質の良い商品をフェアトレード展開しているシサム工房に行きました。とても親切な対応でした。店内商品を見て廻り、シサム工房とチョータリーのデザインの違いを理解し、日本で売れるためには、どんな工夫をすればいいのか、パンチャさんはメジャーを取り出し、サイズを測ったり、デザインを充分研究させてもらったり、フェアトレードの話を聞かせてもらったり、シサム工房さんの対応にとても感謝でした。
後で聞くところによると。店の奥の方で、今までパンチャさんたちの展示販売もしたことがあるそうです。パンチャさんたちのニットはシサム工房で販売できる水準なのだなあと少し嬉しくなりました。
シサム工房の後は、京都市内の寺や神社を見ました。名も知れない小さな寺で鐘を打たせてもらったり、八坂神社で鈴をカランカランと鳴らしたりでとても楽しんでいました。
*3日目の研修はtifaで行いました。時々サパナマーケットで手編みニットを出展されている藤井先生のニット研修です。パンチャさんのニットの作品はとてもデザインがよ
くファンも多いのですが、さらに良いものをサパナで提供したいとのことで研修をしました。
ニット研修が今回2人が来日した主たる目的です。
美しいボタン穴の作り方、ゴム網はどうしたら伸びないか、襟周りの工夫、袖の付け方、さらには次のニットのデザインのアドバイスまで、多岐にわたって教えて頂きました。
藤井先生から習っている間のパンチャさんの棒針さばき、素晴らしい技術です。
少しアドバイスもらえれば、仕上がりも違うものになると思います。次のニット作品に期待できそうです。
*4日目です。研修は続きます。前日編み方研修をしたので、次は日本で好まれているデザイン、色、などを目で感じてもらう研修です。梅田に行き、阪急百貨店、阪神百貨店を見学。特に阪急百貨店祝祭広場は、デザイナーたちがそれぞれ出店して、小さいながらも工夫されたデザイン、色、ユニークな作品も多くありました。中にはフェアトレード店もありました。あちこちの店でパンチャさんと作家さんたちがそれぞれの作品を見せあって興味深そうに交流していたのがとても印象的でした。途中休憩中には梅田の大観覧車に乗り、大阪の景色を高いところからスマホ片手に堪能しました。ランチはお好み焼きとベトナムフォー、変わった取り合わせですが、フォーをつるつる、みんなでペラペラ話しながらおいしくいただきました。つるつるとペラペラはパンチャさんたちのネワール語と日本語は全く同じ意味で使っていることがわかり、みんなで驚きました。
*5日目は、ブンガマティチームの手島さんの会社である三協電材製作所とその福祉事業部との交流事業でした。
まず福祉事業部のスタッフや利用者さんと一緒にカレーやアチャール(副菜)作り。パンチャさんやロジさんの料理法やスパイスの説明も、バティさんが通訳し、一緒に調理しました。身振りや英語で思いを伝え合い、味見しながら「からい!」「美味しい!」と率直に感想を言いながらの笑顔に、交流が深まりました。
昼休みにはそれを社員の皆さんに食べていただきながら、ネパールについての発表。パンチャさんやロジさんが覚えた日本語での自己紹介や、画像を見ながらの手島さんやバティさんによるネパールやブンガマティの活動の説明にも、熱心に見入ってくださいました。
社員やスタッフの皆様からは「おかわりに回ってきてくださり、ネパールの方と直接話すことができて嬉しかった」「遠く感じていたネパール。でも話す時の表情や仕草から、とても優しく穏やかな人たちだと実感し、ネパールにとても興味が出た」「きゅうりが苦手というとさりげなくきゅうり抜きアチャールを作ってくださるなど、ネパールの他人に対する配慮の深さをとても感じました。」などの感想をいただきました。
まさに「地域の市民や若者との交流を通じて相互理解を深める」という今回の招聘事業の目的にかなった、互いにとっても意義ある交流になったと感じることができました。
その後明石の先の海に行きました。ネパールには海がないので生まれて初めて見る海でした。海を見て、打ち寄せる波に足を浸したり、砂浜の貝を拾ったり、みんなで一緒に楽しいひと時を過ごしました。
*最後の日のプログラムはスリランカ、ネパール交流会でした。パンチャさんとロジーさんはネワールの民族衣装を着ての自己紹介です。二人とも少し勉強した日本語を使って自己紹介をしました。
日本でどんな研修をしたのかという簡単な話のあと、パンチャさんはネワールの文化の話、ニットの話。それからロジさんは大学の話、ネパールの教育の話、チョータリーグループとの関りの話などをしました。大勢の人が来ていましたが、落ち着いてネパールの話をしていました。何より、ネワールの民族衣装が素敵でした。
交流会の後はサパナでネパールカレー。この日に豆カレーを食べると元気に秋冬を越せる日というのがうれしい偶然でした。
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この一週間を通じて、絶えることなくと言えば大袈裟ですが、多くの人が、パンチャさんを訪ねてやってきました。ネパールでパンチャさんにお世話になって、パンチャさんに久々に会いたかったそうです。ネパールでは日本からお客さんが来た時、ロジーが通訳をしてきたそうです。ネパール大地震の後ブンガマティとTIFAとの関係がはじまりましたがここ十数年でしっかりとつながりができていることを今回改めて感じました。
また、ネパールからの商品を見て、今まで色々買っているからたくさん持っていると言われながらも、毎回、色々と買って頂いてます。今回もこの招聘事業に関して多くの御協力を頂きました。ありがとうございました。研修結果が次の商品にどのように反映されるか楽しみです。
今後もよろしくお願いします。
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<パンチャさんとロジさんの来日感想> 日本での経験
*ロジさん
日本で滞在しているとき、日本のたくさんのお寺、神社を見ました。梅田、明石、同志社大学などを見に行きました。日本の食事を食べてみて味わいました。
今回の経験は自身の大学の研究に関係し、日本の食品についてとても興味がありました。
サパナでたくさんの人と出会いました。スリランカやベトナムの食べ物も食べました。私たちはネワールの食べ物(クワティ)を作りました。日本はとても静かなで住みやすいところで、なんでもキッチリとしている国です。人々はとても親切です。TIFA のメンバーたちが良くしてくれました。私の初めての外国旅行はとても印象に残りました。素晴らしい旅でした。みなさまに心から感謝します。
*パンチャさん
心から感謝いたします。TIFA のメンバーたちの初めての出会いはネパール大地震後にバティさんに出会ったことがサクセスです。TIFA のお陰で 2 度も日本に行く事が出来ました。
TIFA のメンバー達と日本の店を見に行きました。神社の参拝方法を教えてもらいました。日本に到着した時、不安でしたが知り合いの人が迎いに来てくれたので安心しました。TIFA のメンパーが海へ連れて行ってくれました。日本人の知り合いが遠くから来てくれ、私は涙がでました。最後に空港まで見送りに来てくれてありがとうございます。これからも TIFA から温かい支援をよろしくお願いします。