共に生きる ~国籍や文化のちがいを越えて~

1985年、地域に住む外国人とともに生きやすい社会を目指して「国際交流の会とよなか(TIFA)」の活動を始め、2000年にはNPO法人に移行しました。

 

この団体では、日本に来たばかりの人たちには、日本での生活がスムーズに出来るように、ボランティアの日本語教室(現在3教室)を開設、日本で妊娠・出産・育児などで応援が必要な母親達のための「多文化子育てサロン」、生活応援のためバザー、中古の生活用品探し、宿舎探しの手伝いなどをして、かれらが地域社会になじめるお手伝いをしています。

 

日本の生活に慣れ、日本語でコミュニケーションが出来るようになった人たちには、仕事探しの手伝い、国際理解講師として学校や公民館、図書館などへ派遣などして、地域社会での活躍の場を広げられるよう応援しています。多様な文化への互いの理解の不足から、地域社会に溶け込みにくい外国人もまだ多くいますが、顔色、髪の色、言葉が違っても、地域の仲間として助け合い、学びあって、より豊かな地域社会を作っていきたいと思っています。

 

この様な活動の一方、発展途上と言われているアジアの国へ出かけ、そこの人たちが健康で幸せに暮らせるよう、同じ目線で一緒に考え、みんなが健康で将来に希望をもって生きていけるようするには何が必要か?現地の人たちと話し合いながら、日本人としてできることを手伝い活動を進めてきました。フィリピン、ベトナムなどの活動を経て、1993年頃からネパールの田舎に出かけて活動を続け、今や第2の故郷のようになりました。

 

当初は、家から一歩も出られない女性達のためにミシン教室、家の手伝いで学校へ行けないこども、読み書きを学びたい大人のために「識字教室」などの、「職業訓練センター」を建設し、うまく運営できるように現地へ通っている中で、両親を亡くし養育者がいないため、身の危険がある女の子のための「孤児院」を開設・運営支援が加わり、健康で生きていけるよう「診療所」の建設・運営支援、政府からの支援が届かない少数民族の小学校建設、学校へ行けるように「里親制度」、女性の自立支援のための縫製技術・キルト工芸指導など・・と発展してきました。地位が低く、家から出られなかった女性達の半数近くが、自分たちの生活改善のための話し合いの場に出られるようになり、少額ながら収入を得る道ができたことも、とてもうれしい変化です。

現地へ行くと、日本では得られない温かさ、やさしさ、心の豊かさをもらうことができ、元気になれます。

 

人と人とがつながり支えあう TIFAの活動に国境はありません。

 

国際交流の会とよなか(TIFA) 理事長  葛西 芙紗

 

 

TIFAカフェ サパナ

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ボランティアの1日

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国際協力プロジェクト

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